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講演会9月20日「福島原発事故と原発の将来」

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日時:9月20日(金)19時~21時
場所:広島市アステールプラザ 4F中会議室
   (広島市中区加古町 4-17 電話:082-244-8000)
資料代:1000円(当日英語通訳付き)

■講演会「福島原発事故と原発の将来」

1.前米原子力規制委員⻑が語る原発の将来
  -福島原発事故のインパクト
  グレゴリー・ヤツコ氏

2.反原発に動いたアーバンプランナーから見た
  南カルフォルニア : サン・オノフレ原発廃炉の経緯
  トーガン・ジョンソン氏

※商業TV・新聞用取材はご遠慮ください。
▼チラシ
http://hiroshima-net.org/yui/pdf/20130920.pdf

席は50席です。
広島の県民・市民の命、財産を守るべき責任を負った
県や市の行政に携わる方々に優先してご案内しております。
2時間と時間は短いですが、質疑時間も作っております。
この機会に共に学んでいただければ幸いです。

網野

高知県での伊方原発再稼働についての意見書採択状況

高知県での「伊方原発の再稼働を認めないことを求める意見書」採択状況について、次のHPで紹介されています。
 ↓
http://blog.green-citizens.net/?eid=109

34市町村のうち22市町村で「伊方原発の再稼働を認めないことを求める意見書」が可決されています(2012年10月現在)。

伊方原発の「新規制基準適合審査」 8月22日にも

◆8月22日、原子力規制委員会の第12回「原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」でも、伊方原発が議題になりました。
 ↓
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/

◆これまで、8回の会合で伊方原発が議題に上っています。

テーマ別に見ると、
●申請の概要説明 第1回
●規制委員会側からの論点提出 第2回
●事故対策の有効性について 第4回、第6回、第9回、第12回
●地震・津波について 第5回、第11回
と、大きく分類できます。

◆8月22日は、四国電力から次の9本の資料が提出されています。
 ↓
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/20130822.html

「伊方発電所3号炉 重大事故等対策の有効性評価に係る成立性確認3.使用済燃料ピットにおける重大事故に至るおそれのある事故(1)、(2)」

「伊方発電所3号炉 重大事故等対策の有効性評価に係る成立性確認3.(1)、(2) 補足説明資料」

「伊方発電所3号炉 重大事故等対策の有効性評価に係る成立性確認4.運転停止中の原子炉における重大事故に至るおそれのある事故(1)、(2)、(3)、(4)」

「伊方発電所3号炉 重大事故等対策の有効性評価に係る成立性確認4.(1)、(2)、(3)、(4) 補足説明資料」

「伊方発電所3号炉 緊急時対策所について」

「伊方発電所3号炉 緊急時対策所の居住性に係る被ばく評価について」

「伊方発電所3号炉 緊急時対策所の居住性に係る被ばく評価について補足説明資料」

「伊方発電所3号炉 モニタリング設備について」

「伊方発電所3号炉 通信連絡設備について」

「使用済燃料ピットにおける重大事故に至るおそれのある事故」は、非常に気がかりな使用済核燃料貯蔵プールにおける事故を想定したものですが、「商業機密」の枠囲みが非常に多くなっています。

◆会議の中継はこちら。
 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=U4PQAt0rJDU

原子力規制委員会「新規制基準適合審査会合」 8月21日

◆8月21日(水)の第11回「原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」で伊方3号機の審査が行われました。
8月15日の第9回会合に続いて、伊方が議題に上るのは7回目です。

http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/20130821.html

◆今回は、「基準津波」が議題になっています。

「伊方発電所3号炉 津波の評価について」
「伊方発電所3号炉 津波の評価について 詳細データ集【1】津波計算について」
「伊方発電所3号炉 津波の評価について 詳細データ集【2】津波の要因となる山体崩壊・地すべりの評価について」
「伊方発電所3号炉 津波の評価について コメント回答」
という4本の四電作成の資料が配布されています。

◆4本目の「コメント回答」は、7月23日の第2回審査会合で原子力規制委員会側から出された、「基準津波の波源として想定している敷地前面海域の断層群について、連動を考慮した波源を基本ケースとすること」というコメントに対する回答だということです。

これをざっと眺めて気になることは、

・活断層の長さと地震規模との関係について、引用されている研究が、いずれも2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震以前のものばかりであるということ。

・「長大断層の地すべり量は、3~5mで飽和する」というモデルばかりを並べていること。

例外は、武村(1998)のモデルです。これについて四電は、「全長約450kmに対して武村(1998)を適用すると、地震規模がMw8.6、すべり量は約25mとなる。これをスケーリング則に照らし合わせると、既往の関係式から大きくかい離する。」(14ページ)と述べています。
「既往の関係式から大きくかい離する」と言っていますが、東北地方太平洋沖地震を目の当たりにした今、「地震規模がMw8.6、すべり量は約25m」という計算は、それほど外れたものには思えません。
「既往の関係式から外れるからあり得ない」と結論するのではなく、観察された事実から出発して、「既往の関係式」が正しいかどうかを疑ってみる必要があるのではないでしょうか。

・「長い断層は短く切って評価すべし」と結論づけていると読める、平成22年(2010年)11月25日の地震調査研究推進本部 地震調査委員会 長期評価部会「活断層の長期評価手法」報告書を引用していること。

この中には次のように書かれていています。

「①『活動範囲』の長さが断層幅の4倍を超える場合には、単一の長さが断層幅の4倍を超えない『地震規模想定区間』の組合せを設定し、それぞれから発生する地震の規模を個別に評価したうえで、それらの地震のモーメント量の和をもって当該『活動範囲』の地震の規模とする。
②『地震規模想定区間』で発生する地震の規模は、『地震規模想定区間』の長さ、断層幅及び1回のずれの量に基づき算出する。
③複数の『地震規模想定区間』の組合せが想定される場合には、地震のモーメント量の和が最大となるケースを採用する。」

その解説として、
「①について、長大な「起震断層」では複数の「活動範囲」が同時に活動して自身が発生するとみなし、発生する地震の規模を推定する。」とも。

図3-6には、具体的な算出方法も示されています。

これを見ると、要するに「長い断層は短く切って評価する」ということです。
しかし、これでは「想定」できない事態が、現に2011年3月11日には起こったのではないでしょうか。

そして、次項では「地震学・地質学的知見」も動員して、『地震規模想定区間』を、別府湾-日出生の43km、敷地前面海域と伊予の87kmと設定しています。

そして、結論は、3号炉敷地前面の水位上昇については、最大が+2.47m、3号機補機冷却海水取水口の水位下降については、最大が-1.72mというケースを検討すればいい、ということになっています。

ナンセンスと言う他、ないのではないでしょうか。

伊方原発の「新規制基準適合審査」 8月15日にも

◆原子力規制委員会による伊方原発の審査が進んでいます。

◆8月15日、第9回目の「原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」が開かれ、「伊方3号機 設計基準への適合性及び重大事故対策の有効性評価について」が議題となっています。
 ↓
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/20130815.html

「伊方発電所3号炉 原子炉冷却材圧力バウンダリ弁に関する設計上の考慮」
「伊方発電所3号炉 共用に関する設計上の考慮」
「伊方発電所3号炉 保安電源設備について」
「伊方発電所3号炉 重大事故対策の有効性評価に係る成立性確認 1.(4)原子炉格納容器の除熱機能喪失」
「伊方発電所3号炉 重大事故対策の有効性評価に係る成立性確認 1.(7)ECCS再循環機能喪失」
「伊方発電所3号炉 重大事故対策の有効性評価に係る成立性確認 1.(8)格納容器バイパス」
「伊方発電所3号炉 重大事故対策の有効性評価に係る成立性確認 補足説明資料」
という資料が配布されています。

「伊方発電所3号炉 重大事故対策の有効性評価に係る成立性確認 1.(8)格納容器バイパス」の中では、「蒸気発生器電熱管破損+破損側蒸気発生器隔離失敗」というケースが取り上げられてはいます。

各資料の表紙には、「本資料のうち、枠囲みの内容は商業機密に属しますので公開できません。」という注意書きがあり、実際に多くの「枠囲み」で空白になっている部分があります。

●「重大事故対策の有効性」ということですが、「重大事故」の対策として設置される装置が、何らかの有効性を持っているのは当たり前です。
ですが、それが実際の事故の場合にちゃんと機能するのかどうか、実際に間に合って使えるのかどうかが問題です。
その保証は、どこにも示されていないようです。

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