▼第37回伊方チラシ
http://hiroshima-net.org/yui/pdf/20140208.pdf
2月8日(土)第37回 広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。
2月8日の朝は一面の銀世界。しかし、午後には天気がよくなって雪も融け、気温が上がりました。
ウォークには、6人が参加。
今回のチラシのテーマは、「中高生のための原発・被曝基礎知識 その1」です。
前回のウォークのとき、「伊方原発って今から作られるんですか?」という質問を受けたことをきっかけに、もう一度原点に帰って、「原発って何?」というところから、できるだけわかりやすいチラシを作ってみようということになりました。
じゃけぇさんが質問を考え、てつのさんがそれに答えていく、という形で作成が始まりました。
「火力発電で作られた水蒸気は、暖房にも使えるし、お湯に戻して使うこともできる。でも、原発で作られた水蒸気に触れたら、人間は死んでしまう」という「違い」を発見したのは、あみのさんです。
今回は、「その1」です。
1 原発ってなに?
2 原発っていくつあるの?
3 停まっている原発は安全なの?
4 原発事故が起きたらなぜ避難しなくてはならないの?
5 放射能ってそもそもなに?
6 なぜ人間は放射能に弱いの?
7 放射能を無害化することはできないの?
8 被曝を避けるにはどうしたらいいの?
9 内部被曝と外部被曝はどう違うの?
10 「被爆」と「被曝」と「被ばく」と「ヒバク」は、何が違うの?
下に、参加者それぞれのスピーチの内容を貼り付けます。
「原発が稼働されないので電気料金が上がる」「原発に代わるエネルギーがない」といった議論がいまだにまかり通っているようですが、これを吹き飛ばすNさんのスピーチにもご注目ください。
また、原子力規制委員会の審査は再稼動を行うために審査であり、原発事故が起こってもそれができるだけ苛酷事故にならないようにする(そのために周辺住民が被曝しても)ための設備が整えられているかどうか、といったことを審査しているのだ、ということを知っておいていただきたいと思います。
- ------- 次回 第38回のウォークは、
- ------- 〈F〉
- -- 〈じゃけぇさん〉
- -- 〈Nさん〉
- -- 〈てつのさん〉
- -- 〈じゃけぇさん〉
- -- 〈F〉
2月22日(土) 15:00~16:00 (時間が30分早くなります)
元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース
という予定です。
よろしかったらご参加ください!
広島市から南南西100キロのところに伊方原子力発電所という原子力発電所があります。
伊方原子力発電所3号機は1994年に稼働を始め、今年で20年になります。
現在、定期点検中で運転を停止しています。
しかし、今、原子力規制委員会の規制基準適合性審査が行われ、この伊方原発3号機が全国の原発に先駆けて再稼動される見通しとなっています。
ところで、原発とはそもそも何なのでしょうか?
という基本的なところから、できるだけわかりやすい説明としたいと、今回のチラシを作っています。
題して、「中高生のための原発・被曝基礎知識 その1」です。
もちろん中高生でない方もお手にとっていただきたいと思います。
さて、原発とはいったい何なのでしょうか?
簡単に言うと、原発というのは、核分裂で作られる熱によって水蒸気を作り、その水蒸気でタービンを回して発電する発電所です。
原発でなくて、じゃあ、普通の発電所だったらどうかということですが、火力発電というのは、石炭とか石油とか天然ガスを燃やして、その熱で水蒸気を作ってその水蒸気でタービンを回して発電する発電所です。
要するに、水蒸気を作って水蒸気でタービンを回して発電するということでは、原子力発電所も火力発電所も同じことなわけです。
ただ、原子力発電所は、その熱を作るために、核分裂という非常に危険なことを行っている発電所です。
ですから、火力発電所で作った水蒸気は、お湯に戻して温水プールに使うこともできます。
しかし、原子力発電所で作った水蒸気は、これをプールに使って入ったりしたら、たちまち人間は死んでしまいます。
核分裂はどうやって起こすかということですが、これは、ウランを焼き固めた燃料を使います。
この燃料は、一定以上の密度で置かれると、核分裂の反応が連続して起こるようになります。
それによって熱が発生します。
一方、発電を行った後、その燃料棒の中には、ウランが分裂してできた核分裂生成物、いわゆる「死の灰」がたくさん溜まっていきます。
「死の灰」は、放射線を出す性質=放射能を持っています。
ウラン燃料は、正常な原発では、一応、焼き固められ、鞘の中に入れられ、原子炉の中に入れられて、環境とは隔てられていますけれども、ひとたび事故が起これば、燃料棒に溜まった「死の灰」が環境中にばら撒かれます。
また、普通の運転のときも、その核分裂にともなって、大量の放射性物質(放射能を持つ物質)が環境中に出ていく、原発はそういうしくみの発電所です。
各原発のサイトには、発電に使われた後の、「死の灰」のたくさん溜まった燃料棒が、たくさん貯められています。
伊方原子力発電所にも、大量の使用済み核燃料が貯められています。
その数は、燃料棒の本数にして約37万本、大体1000トンの使用済み核燃料が、この広島から100キロの伊方原発の敷地の中には貯め込まれています。
今お配りしているチラシの中には、放射能はなぜ危険なのか、とうことについても書いてあります。
今、小中学校などでは、文部科学省がパンフレットを配って、放射線というのは自然界にもたくさんあるんだ、それから、蛍光灯から出てくる光や太陽光線もみな放射線の仲間だ、だから放射線ってこわくないよ、というようなことを、一生懸命子どもたちに刷り込もうとしています。
しかし、ここで問題にしている放射線というのは、太陽光線や蛍光灯の光とはまったく違います。
ここで私たちが問題にしている放射線というのは、物質を構成している原子に、電離作用という作用を起こし、それによって非常に原子を不安定にしてしまう、そういう力を持つ放射線のことです。
「電離放射線」と呼ばれます。
私たちの身体を構成する細胞も、すべて原子から成っています。
「電離放射線」は、私たちの身体を構成する原子そのものを不安定にすることで、私たちの身体を細胞レベルで破壊してしまいます。
そもそも、今どうしてこの地球の上で私たちが生きていかれるのか?
これは、非常に幸運な話です。
宇宙には放射線が満ち溢れています。
しかし、幸運なことに、地球という環境は、磁場と大気の層によって、その宇宙からの放射線を遮ることができるようになっています。
また、地球ができてから何十億年という時間が経つことで、地球上にあった多くの放射性物質(放射能を持つ物質)が半減期を迎え、自然に崩壊していって少なくなっていった、その結果、ようやく動物が地上に登場しました。
ですから、私たちが今この地球上で生きていかれるのは、非常にラッキーなことです。
ところが、今、人間は愚かにも、そうやって幸運が隔ててくれていた生物と放射性物質の境界を取り払おうとしています。
せっかく地中深く埋められていたウランを掘り出し、それを核兵器や原発に使用してきました。
その結果、地球上の環境には、以前に比べて大量の人工放射能が撒き散らされるようになりました。
現在、日本でも、ガンで亡くなる人が非常に多くなっています。
これは昔からそうだったわけではありません。
その大きな原因が、原爆や核実験や原発事故によって世界中にばら撒かれた大量の放射性物質だということです。
ご通行中のみなさま、商店街のみなさま、毎度お騒がせしております。
月2回の、伊方原子力発電所再稼動反対のデモを行っております。
毎回チラシを作成し、お配りしております。
今回のチラシのテーマは、「中高生のための原発・被曝基礎知識 その1」です。
原発問題は難しくて理解しきれない、理解しきれないので考えて判断することもできない、とお思いかもしれませんが、日本にはたくさんの原発があります。
原発問題・被曝問題は政治問題でもあるかもしれませんが、私たちの身近な問題です。
身近な原発であったはずなのに、原発の知識がそもそもなかったことの方がおかしかったのです。
今回のチラシには、原発・被曝問題の基礎知識をわかりやすく解説してあります。
Q&A方式でチラシをお作りしています。
その質問をご紹介したいと思います。
1 原発ってなに?
2 原発っていくつあるの?
3 停まっている原発は安全なの?
4 原発事故が起きたらなぜ避難しなくてはならないの?
5 放射能ってそもそもなに?
6 なぜ人間は放射能に弱いの?
7 放射能を無害化することはできないの?
8 被曝を避けるにはどうしたらいいの?
9 内部被曝と外部被曝はどう違うの?
10 「被爆」と「被曝」と「被ばく」と「ヒバク」は、何が違うの?
この10個の質問に対して、わかりやすく解説がしてあります。
そもそも原発って何なんだろう?
そもそも放射能って何なんだろう?
そもそも何で放射能から人間は逃げなくてはいけないのだろう?
そもそも何で日本に原発があるんだろう?
そこまで考えて、あなたなりの判断をしていただきたいと思います。
3・11以降、日本の原発は「事故を起こすもの」となりました。
原発は事故を起こすもの、それがわかっているにもかかわらず、再稼動は進められています。
3・11以降、原発再稼動のための新しい基準が作られましたが、「原発は事故を起こすもの」となったので、事故を起こすことが前提で作られた基準です。
この基準に適合しているからと言って、事故を起こさないわけではありません。
事故を起こさないという保証は一切されていません。
その基準に一番近い原発が、私たちの住む広島から一番近い、約100キロの位置にある、四国の伊方原子力発電所です。
もし伊方原子力発電所で福島並みに苛酷事故が起こったらどうなるのか、原子力規制委員会がシミュレーションした結果と、原子力災害対策指針を照らし合わせると、伊方原子力発電所で過酷事故が起これば、広島市は「一時移転」対象区域となります。
「一時移転」とありますが、避難すれば、もう広島には帰って来れなくなります。
このまま行けば、伊方原子力発電所は再稼動されるものと思われます。
その再稼動を容認するということは、広島から一番近い、約100キロのところにある原子力発電所で事故が起こってもかまわないと言っているのと同じです。
事故が起これば、広島で築き上げてきたものすべてを捨てて避難してもかまわない、と言っているのと同じです。
事故が起こる可能性がわかった上で、再稼動に反対しないということは、原発再稼動に賛成しています、という意志表示をしているのと同じです。
事故が起これば、黙って、自費で、自分で広島から避難します、と言っているのと同じです。
「避難」と簡単に言いますが、広島から簡単に避難できる人たちが、そんなにたくさんいますでしょうか?
避難した先で新しい生活をすぐに始められる人が、そんなにたくさんいますでしょうか?
広島市議会に伊方原子力発電所再稼動反対の決議を求める請願を、去年の9月に提出しました。
賛同署名を募ったところ、1815筆の署名が集まりました。
署名は追加で提出することが可能です。
伊方原子力発電所再稼動反対にご賛同いただけましたら、署名のご協力をよろしくお願いいたします。
今、原発のことについて、報道その他、いろいろ話題になっております。
実態を言いますと、今、日本中の原子力発電所はストップしています。
原子力発電所ゼロ、ゼロ発電の時代を迎えています。
おととしまで、日本商工会議所の会頭は、「原発がなくなれば日本経済は破綻する。病院の電気が行かなくなって死人も出る」と言っていました。
しかし、今、原発ゼロになって、日本の産業は逆に発展しています。
少ない電気で効率的に使う産業が再生しました。
例えば、日本国民は、原発の危機を逆手に取って、ただの節電から、需要を少なくしました。
電力を要らなくしました。
例えば、福島原発事故の直前2011年の2月と、昨年2013年の2月を比べますと、7.9%節電しています。
需要が減っております。
例えば、節電タイプのエアコンを買うと、家庭によっては1万円近く電気代が節約されました。
また、産業においても、空調その他の節電技術が発展し、例えば、大阪梅田の阪急本社ビルは、前のビルと比べて単位面積あたり61%節電しています。
それから、清水建設本社ビル、これは平均的なビルと比べて70%節電しております。
このように、少ない電力でも、有効に活用して、日本の産業は活性化しております。
日本商工会議所の会頭は、「原発がなくなれば日本経済は破綻する」と言っていました。
しかし、去年の暮れ、東京証券取引所の大納会終了後の式典で、原発再開・原発推進の論者の安倍総理大臣は、「景気がマイナスからプラスに転じた」と宣言しました。
これは、明らかに、「原発がなければ経済は破綻する」といった脅かしがひっくり返されたわけです。
むしろ、日本の原発がフル稼働していた2011年以前、これは、長い長い、十年以上にわたるデフレ不況の時代でありました。
少なくとも、言えることは、原発があってもなくても、日本の経済は、きちんとスリムな経営をしていけば、立ち直るということです。
原発は、少なくとも、まったく経済とは関係ありません。
それを支える、日本の技術革新を一つ紹介しましょう。
従来、石油とか天然ガスとか石炭とかの化石燃料は、二酸化炭素を大量に発生させるので、地球環境にとってはマイナスで、環境破壊の元凶であると言われました。
しかし、今、技術の発展は、天然ガスにおいては、従来40%しか電気に転換できなかったものが、61%、つまり1.5倍の発電効率をあげることに成功しております。
石炭についても、20%発電効率が上がりました。
この二つは大変大きくて、天然ガス発電のコストと二酸化炭素の発生量が、従来の3分の2に減った、つまり3分の1減ったということです。
したがって日本の電力料金は、これからきちんと化石燃料―天然ガス、石炭の設備を改善していけば、必ず安くなります。
今、電気代を値上げしようという本当の理由は、発電しない原発の維持費用が莫大にかかっているからです。
それから、電力会社や原発推進の政治家が、「原発がなければ停電その他が起こって日本の経済が破綻すると、家庭も大きな影響を受ける」といった脅しをかけたところ、日本国民は見事に節電し、需要そのものを下げました。
つまり、2011年と比べて7.9%需要が減りました。
これは、電力会社にとっては、7.9%売り上げが減ったということです。
これが、電力会社の経営を圧迫しております。
それから、日本の再生可能エネルギーは、非常に停滞しております。
政府も電力会社もやる気がない。
例えば、太陽光発電については、世界シェアの39%はドイツです。その次がイタリアで20%です。日本はわずか7.7%にしか過ぎません。
風力発電は、中国が世界の26.8%、アメリカが21.2%、日本は10位の、わずか0.9%にしか過ぎません。
よく、太陽光、風力は、発電コストが高いと言われますが、これは、太陽光や風力発電が普及すればするほど、コストは下がります。
例えば、「2022年に原発ゼロ」を宣言したドイツは、2011年には単位あたり21円だった太陽光発電のコストが、2020年には16円に下がることになっています。
それから、アメリカにおいても、環境にやさしい風力発電は、今から他の燃料に比べて競争力が出てくると言われています。
つまり、もはや、原発を使うということそのものが時代遅れになっております。
原発がどれほど高いものか。
例えば、フランスの最新式の原子力発電は、出発点では4600億と言われていましたが、今は1兆2000億かかっております。しかも、建設が4年遅れております。
これだけ、1兆円を超えるコストをかけて原発を作っても、事故の確率はゼロにはなりません。事故の恐れがあります。
技術革新によって、化石燃料は相対的に安くなります。二酸化炭素も3分の1減らすことができます。
今から日本の原子力発電は廃炉に向かっていく。
困難な事業ではありますが、廃炉に向かって、それから、原発施設のいろんな港とか道路、こういうインフラを用いて、例えば、ドイツの場合は、風力発電機器の工場となっております。
つまり、廃炉にすることによって、今、原子力発電に働いている方、地域経済というものは、十分活性化することができます。
よってもって、原発については、もはや何の必要もありません。
ただ原発をやりたい方が、いろんな嘘を並べているということです。
化石燃料と自然エネルギーによって、日本のエネルギーは十分に見通しが立っております。
広島から一番近い原発、伊方原発の稼働に反対して歩いております。
なぜ今、伊方原発再稼動に反対するか。
これが、今、日本で一番早く稼働する原発だからです。
今お配りしているチラシは、原発や被曝に関する最も基礎的な知識を解説したチラシですが、世界で、今、いくつ原発があるか。
2014年2月1日現在、世界で運転中の原子炉の数は、433です。
そのうち約4分の1近くの100炉をアメリカが占めております。
第2位がフランスの58。
日本は、福島原発事故までは、54でした。
今日現在、福島原発の1号炉から6号炉まで廃炉になりましたので、48。でも、世界で第3位です。
原発は、世界で、いろんな国で使われているという印象をお持ちかもしれませんが、国連加盟国約200ヶ国のうち、現実に原発を持っている国は30ヶ国、国連に加盟していない台湾を加えて31カ国。
原発は、世界では、どちらかと言えば、マイナーな発電手段です。
日本では、原発、原子炉の数は、今日現在、48。
お配りしているチラシに表を載せておりますが、その48の原子炉のうち、4分の3以上が20年経っています。
30年以上経った原発が、全体の約3分の1を占めています。
このことを考えると、2020年までに、日本の原発は放っておいても今の半分になります。
原発は、これから廃れていく、さびれていく、時代遅れの発電手段です。
3・11で、日本の原発は事故を起こすものだったということがわかりました。
広島は、福島になり得たのです。
原発は事故を起こすという危険を、ただ知らなかっただけなんです。
伊方原子力発電所で事故が起これば、私たちは広島には住めなくなってしまいます。
原発は事故を起こすものということが前提で再稼動されます。
反対の声を上げなければ、容認したことになります。
原子力発電所再稼動を容認するということは、事故が起こってもかまわないと言っていることと同じです。
広島から一番近い原発は、広島から100キロのところにある四国愛媛の伊方原子力発電所です。
伊方原発は今止まっていますが、新しく作られた基準に最も近いのが伊方原子力発電所となっています。
反対の声を上げなければ、伊方原子力発電所は再稼動されてしまうことでしょう。
今、原子力規制委員会で、伊方原発の規制基準適合性審査が行われています。
これは、「安全審査」ではありません。
原子力規制委員会は、原発を再稼動させるために審査を行っています。
その再稼動をさせるための条件を設け、少しでも、事故が起こってもそれが苛酷事故にならないようにすることをめざしています。
ですから、原子力規制委員会の審査を通れば、その原発の安全性が確認されたということでは、まったくありません。
原子力規制委員会の考え方では、たとえ事故が起こっても、それが苛酷事故にならなければいい。
たとえ事故が起こっても、それが苛酷事故にならないような施設になっているかどうか、そうしたことを審査しているわけです。
ですから、原子炉の爆発を避けるためには、放射性物質を含んだ原子炉内の蒸気を環境中に放出する、ベントという装置を付けることも義務付けています。
事故が起こった場合は、放射性物質を環境中に放出して、爆発を防いでもいいんだということになっています。
むしろ、そうしなければいけない、そのための装置を付けなければいけない、ということになっています。
苛酷事故が起こった場合には、セシウム137だけでも100兆ベクレルまでは、環境中に放出してもいいということになっています。
これが、原子力規制委員会が行おうとしている審査の中身です。
そうした基準をクリアしさえすれば、原発はどんどん再稼動させていこうというのが、今の方針です。
人々、私たちの安全が守られるかどうかが、審査の基準ではありません。
そして、広島から一番近い、100キロのところにある伊方原発が、再稼動に最短距離にあります。
まもなく規制基準適合性審査の「合格」が出る可能性が一番高いのが、この伊方原発です。
そうすると最後には、内閣の政治判断によって、原発の再稼動は決定されます。
今の安倍さん、原発は安全だと無邪気に信じていて、放射能は怖くないと無邪気に信じている安倍さんが、伊方原発の再稼動を止めるということはちょっと考えられません。
ということで、再稼動に一番近いのは、広島から一番近い原発の伊方原子力発電所であるということを、どうかみなさん覚えておいていただきたいと思います。
お騒がせいたしました。