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第47回伊方原発再稼働を止めよう! 7月19日報告

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▼第47回チラシ
http://www.hiroshima-net.org/yui/pdf/20140719.pdf

みなさま

7月19日(土)第47回 広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース
伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。
チラシは、こちらでご覧ください。
 ↓
http://www.hiroshima-net.org/yui/pdf/20140719.pdf


この回のテーマは、一言で言えば、「原発は憲法違反」ということです。
前回同様、伊方原発で福島原発事故並みの過酷事故が起こった場合の、
広島市、呉市、廿日市市、大竹市、江田島市、山口県岩国市の予測被曝線量(/1週間)も示してあります。
原子力規制委員会の放射性物質拡散シミュレーションに基づくものです。

この回は、7名が参加。参加者のスピーチの概要を次に貼り付けます。
配り手が多かったこともあり、チラシはよく捌けました。

原田二三子

▼以下スピーチ

◆重広

皆さんこんにちは。

ご通行中の皆様、商店街の皆様、毎度お騒がせしております。
月2回の、伊方原発反対のデモウォークをただいま行っています。
土曜日の午後3時から、本通りアーケードと金座街アーケードを往復して歩いております。
チラシをお配りしております。
ぜひお手に取ってご覧ください。
広島市から最も近い伊方原発の再稼動反対を訴えて歩いております。

広島市から約100キロの位置にある、四国の愛媛にある伊方原発が、広島市から最も近い原発です。
瀬戸内海に向かって立っています。
瀬戸内海以外、広島市と伊方原発を隔てるものは何もありません。
風の流れも、潮の流れも、広島市のほうに向かって流れています。
伊方原発は今、稼働を停止していますが、再稼動が進められています。

3・11以降つくられた原発の再稼動のための新しい規制基準は、
原発は事故を起こすものということが前提でつくられた基準です。
規制基準に適合しているからといって、決して事故を起こさない安全な原発ではありません。
福島第一原発で苛酷事故が起こるまでの日本では、
原発は事故を起こさないものということになっていたので、
事故が起こったときの対策もつくられていませんでした。

そんな中で福島第一原発事故が起き、
原発は事故を起こすものだということが明るみにされてしまってからの日本では、
原発は事故を起こすものとして、事故が起こったときの対策の基準をつくって、
その基準に適合していれば、事故が起こる可能性をはらんだまま、
再稼動を進めますということになっています。

規制基準は、「原発は事故を起こすもの」ということが前提でつくられた基準です。
この基準に適合しているからといって、決して「事故を起こさない」と保証されたものではありません。

規制基準は、事故を起こすことが前提でつくられた基準です。
事故が起こっても、対策をして、その基準を定めて、
それが適合していれば、事故を起こす可能性をはらんだまま、再稼動が進められます。

「原発は事故を起こすものです。事故を起こすことを前提で対策をしますので、
事故が起きるかもしれないけど再稼動します」というのが、今の政権の方針です。

3・11以降につくられた原子力規制委員会は、日本全国にある原発の、
苛酷事故時の放射性物質拡散シミュレーションを出しました。

そのシミュレーション結果によると、伊方原発で事故が起こった際、
広島市内の実効線量は、1週間で4ミリシーベルト、
同じく規制委員会がつくった避難基準と照らし合わせると、
広島市内は「一時移転」対象区域となります。

「一時移転」とありますが、避難すれば私たちは広島市内には帰って来られなくなります。
それほどの放射能汚染値となります。

決して事故を起こさない安全な原発は、世界中どこにも存在しません。
いくら技術が進歩しようとも、管理しているのは人の手だから、ヒューマンエラーが必ずいつか起こります。

そして原発は事故を起こさなくても、放射性物質を放出しています。
簡単には放射性物質を取り除くことができないので、規制をゆるくして、そのまま瀬戸内海に放出されています。
また、大気に放出されています。
事故を起こさなくても、原発は危険なものです。

7月16日に、小さな地震ですが、四国で地震が起きています。
その震源地はなんと、広島市から一番近い伊方原発の真下でした。
小さな地震だからよかったものの、これが大きな地震だったら、伊方原発で事故が起きていたかもしれません。
小さな地震だったことは幸いでした。
もし大きな地震が起きて、伊方原発で事故が起こっていたら、今頃私たちは広島市内を歩くことはできなかったかもしれません。
伊方原発は稼働を停止していますが、事故のリスクがまったく無いわけではありません。
稼働すればもちろん、事故のリスクはより高まります。

伊方原発に関して私たち広島市民は、事故が起こった際、
多大な不利益を受けるということは明らかになっています。

反対の声を挙げなければ、再稼動は進められてしまいます。
その原発の再稼動を、反対の声を挙げずに、黙って容認するということは、
「その原発で事故が起こっても、かまわない」と言っていることと同じです。
「伊方原発でもし福島第一原発並みの苛酷事故が起これば、
広島市で築き上げてきたものすべてを捨てて避難してもかまわない」と言っていることと変わりません。

伊方原発に対して、広島市民は発言権を持っています。

◆原田

先日16日に、原子力規制委員会が、九州電力の川内原発が、
新しい規制基準に適合しているという内容の「評価書」を了承しました。
しかし、これは「安全」の確認でも何でもありません。
3・11の福島原発の事故の後、原発の規制基準が変わりました。
昨年7月に新しい規制基準が決まりました。
電力会社は、すぐにも原子力発電所を稼働したいと思っています。
それで、原子力規制委員会に対して、新しい基準に基づく規制基準の適合性審査を申請しました。
その中で、九州電力の川内原発について、この度、原子力規制委員会が、
規制基準に適合しているという内容の「評価書案」を了承した。
つまり、この規制基準には適合していますよ、ということです。
しかし、原発の再稼動を決めるのは、原発が再稼動していいかどうかを最終的に決めるのは、内閣です。

この九州電力の川内原発についても、最終的に、再稼動していいかどうかを決めるのは、安倍内閣です。
原発が再稼動するということは、内閣がゴーサインを出し、
政治判断を行い、内閣の責任で原発が再稼動されるということです。
原発再稼動の責任は、内閣にあります。

広島市から100キロのところにある伊方原発も、
現在、再稼動に向けて、原子力規制委員会の審査が行われています。
やがて伊方原発についても、この規制基準に適合しているという評価が行われることが予測されます。
ただし、規制委員会が安全を保証することはできません。
これは、規制委員会自身がずっと言い続けていることです。
原子力規制委員会の規制基準に適合しているというのは、それ以上それ以下でもなく、
それをもって「安全が保証された」ということではまったくありません。
原子力規制委員会の委員長田中俊一氏自らが、「原発にゼロリスクはあり得ない」と言っています。
ゼロリスクが無い原発の再稼動を決定するのは、内閣です。内閣の政治判断です。
安倍首相が、再稼動するかどうかを決める。
もし再稼動するということになれば、これは、安倍首相がその責任で再稼動するということです。

原発の再稼動は、それでは、していいことなのでしょうか?
「原発にゼロリスクは無い」ということが、福島原発事故以降、明らかになっています。
原発は「苛酷事故を起こす可能性がある」と言っているわけです。
そして、苛酷事故を起こした場合、どういうことになるのは、3年前の福島事故が如実に示しています。
そのような事態を万が一にも起こす可能性がある原発、それは、その存在自体が、人々の生存権を侵しています。
憲法違反です。
憲法の規定にきちんと従うならば、原発の再稼動はあり得ません。
原発の再稼動のための「規制基準適合性審査」というものも、あり得ません。
すべて、ナンセンスなものです。

先日の、大飯原発の運転停止を命じた福井地方裁判所の判決は、
「原発が事故を起こす可能性がゼロでなければ、原発の存在そのものが、国民の人格権を侵している」
つまり、「リスクゼロでない原発は、憲法違反だ」という判決を出しました。
原発がひとたび事故を起こせば、どれほど私たちの人権が損なわれてしまうか。
そのことは、先の福島原発の事故ではっきりと示されています。

広島から100キロのところには、伊方原発という四国電力の原子力発電所があります。
3日前には、その直下で地震が起こっております。
南海トラフの震源域に位置しています。
いつ大きな地震に襲われるかそれはまったくわからず、おそらくこの30年の間に
南海トラフで巨大地震が起こることはほぼ確実だと言われている、
そのような場所に建っている原子力発電所です。

そして、この伊方原発で事故が起こったら、広島はどうなるのか?
今、皆さん・私たちが歩いているこの町はどうなるのか?
それは、原子力規制委員会がシミュレーションを行っています。
それによれば、その場合、広島市の被曝線量は、1週間で4ミリシーベルト、
広島市、そして、周辺の、沿岸の、呉市や廿日市市、江田島市、もちろん、もっと高いレベルの放射能に汚染されます。
その場合は、広島市民は、ここを捨ててどこかに避難しなければならない。
しかし、この100万の人たちが避難する場所が本当にあるのか?
寝たきりの人や病気で入院している人たちが無事避難できるのか?
それは不可能と言っていいと思います。

つまり、絶対に事故を起こしてはならない。
少しでも事故を起こす可能性があるのならば、
それは、非常に多くの人たちの生存権、基本的権利を侵してしまう、
そのことが明らかになっているわけです。
ですから、「原発は、『再稼動』という以前に、
その存在そのものが憲法違反だ」このことが明らかになってきています。

しかし、今の内閣は、憲法を、骨抜きにしようとしています。
憲法の規定よりも、行政権、もっと言えば、内閣の好き勝手なやり方を上に置こうとしています。
このような政権が続く限り、私たちが憲法違反の状態に置かれるというこの事実はなくならないでしょう。

◆哲野

毎月2回、四国電力伊方原発の危険を訴えて歩いております。
今日のプラカードは、「原発は憲法違反」という趣旨で作っております。

実は、私たちは前からこの主張をしたかったのですが、道義的根拠がなかった。
ですから、「原発は私たちの生存権を侵している」という主張をしてきました。
しかし、今、堂々と「原発は憲法違反」という主張ができるようになりました。
というのは、2ヶ月前、福井地裁が、関西電力大飯原発の運転の是非をめぐる裁判で、
「大飯原発は、放射能の危険という点で言えば、万が一にでも
住民に及ばないようにしているとは言えない。万が一の危険を考えている」
そして、「これは、憲法13条および憲法25条に違反している」と言いました。
一言で言えば、「放射能の危険があるものは、原発は、憲法違反である」という結論になります。
この判決こそ、ある意味、私たちが待ちに待っていた判決なのかもしれません。

もし原発が絶対リスクゼロでないならば、絶対事故を起こさないのでないならば、
すなわち、住民の人格権を侵すならば、運転を認めるわけにはいかない。
人格権は、憲法が定める最高価値である。
憲法が定める最高価値に違反するような原発の運転を認めるわけにはいかない。
これが、判決の趣旨です。

だから、これからは、私たちは堂々と「原発は、事故を起こそうが起こすまいが、
リスクゼロと言えない原発そのものが、憲法違反だ」という主張が、
やっとできるようになったわけです。
翻って、私たちの広島を見てみましょう。
北に135キロのところに島根原発があります。
南にわずか100キロメートル離れたところに、四国、伊方原発があります。
私たちの広島は、どちらの場所からも、250キロ圏にあります。
福井地裁の判決では、「250キロ圏の住民には、放射能の危険が及ぶ。
従って、250キロ圏の住民の人格権を侵害するので、運転差止めを命じる」こういう趣旨でした。
従って、北135キロ、南100キロのそのほぼ中間地点にいる私たち広島は、
どちらからも250キロ圏内ですから、完全にダブルで、
憲法違反状態に置かれているということが言えると思います。

歩いておられる方の中には、
「私たちが憲法違反状態に置かれている、それがどうした」と
言われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そうしたものではありません。
例えば私たち今こうやってデモをしております。
デモは、憲法に認められた権利だから、私たちはその権利を行使できているだけです。
例えば、歩いておられる中には、生活保護を受けておられる方もいらっしゃる。
これは、憲法が定めた、「人間として最低限の生活を送ることができる」
これも、生活保護も、元を糺せば、憲法に由来しています。

皆さんこうやって自分の言いたいことを言って
書きたいことを書いて暮らしておられる。
これも、憲法が定める表現の自由、これを私たちは行使しているわけです。

「憲法違反状態がどうした」と言うことは、実は、
私たちが私たちの自分の首をしめているに等しいということになります。

憲法を、私たちが知ろうが知るまいが、
憲法は私たちの人権と生活を守っている、こういう関係にあります。

原発問題で、もし、私たちが、これは福井判決の趣旨を踏まえての話ですが、
私たちの広島が憲法違反状態に置かれているならば、
私たちはこの憲法違反状態を一刻も早く脱しなければなりません。
私は、そう思います。
もし、私たちがその憲法違反状態を脱しないのであれば、
それは、次世代の私たちの次の世代の人たちが不利益を被る。
私たちは、私たちの世代のためではなく、私たちの次の世代、
わかりやすく言うと、皆さんのお子さんやお孫さん、
あるいは、まだ生まれてきていない子どもたち、
彼らのために、今、憲法違反状態を脱する努力をしなければならない。
理屈から言えば、こうなります。

今、皆さんに、今日、ここで訴えておきたいことは、
福井地裁判決を踏まえるのであれば、
島根原発を伊方原発にはさまれた私たちの広島は、今、現在、憲法違反状態にあるんだ、
このことを皆さんに今日はお伝えしておきたいと思います。

ありがとうございました。

◆森本

皆さん、こんにちは。
広島から一番近い原発、皆さんご存知ですか?
四国にある伊方原発という所です。
広島から何キロ離れていると思いますか?
100キロしか離れていません。

福島第一原発からは、まだ毎日今現在も、放出は止まっていないことを、皆さんご存知ですか?
で、鹿児島の川内原発がありますが、この秋にも動こうとしています。
もし事故が起こったときどうなるか、想像したことがありますか?
皆さん本当に原発についてどう思っていますか?
もう3年前の事故のことをお忘れですか?

今、私たちが歩いているのは、伊方原発という広島から一番近い原発に反対して今歩いております。
その資料を、今配って歩いていますので、ご興味がある方は取って行ってください。
広島から一番近い原発、それだけでもいいんで、知ってください。
それと、原発について議論してください。

これから動きます。
自民党、動かします。絶対に動かします。原発、動かします。
それについて、皆さんどう考えているか、僕はわかりませんが、僕は反対です。
原発に反対してます。

本当に原発が欲しい、自分の家の近くに欲しい、
そう思うんであれば、それが国民の答えかと思いますが、
世論調査を見ると、半分以上の人が、原発を欲しくない、そういう答えが出ています。
今、8割の人が、原発をもう動かして欲しくない、そう思ってます。
それなのに、再稼動します。
それに反対の意志を表すつもりで歩いてます。
それと、広島から一番近い原発、伊方原発だということを知ってもらいたいと思って歩いてます。
原発について、どう思われてますか?
親族、友達と話してみてください
それだけでけっこうです。
以上で、私からは、終わります。

◆網野

毎月2回お邪魔しております。
伊方原発に反対して歩いております。
伊方原発は、広島から一番近い原発です。

私たちが反対しているのは、もしここで福島原発並みの苛酷事故が起こったら、
私たちは「一時移転」の対象になるというのが、もう、原子力規制委員会の資料で示されているからです。

要は、今現在は、「皆さん、原発は動かします。国の責任において動かします。
もし事故が起こったら、逃げてください。このくらいのレベルになったら逃げてください。
でも、責任はあなたたちで取ってくださいね」っていうことを言われているわけです。
だから、反対するんです。
何で私たちが逃げなきゃいけないんですか?

こんな多くの人、何百万人の人が逃げなきゃいけないような憲法違反のものを、
なんで動かすんですか?って言ってるんです。
なんで私たちの生活が脅かされなきゃいけないんですか?

原発事故と自然災害の逃げるっていうことは、全然意味が違います。
自然災害は、逃げても戻って来れます。
原発事故は、一度放射能に汚染されたら、もう、戻れないかもしれません。
そして、逃げるためには、身の回りの物、必要最低限の物しか持ち出せません。
放射能に汚染されますから。
水が汚れます。
山が汚れます。
いつ戻るかわかりません。
その責任は、国は今取っていません。
福島原発事故を見てください。
福島の人たちが今戻れていますか?
放射能が高くて戻れない。
福島原発事故も収束していない。
今、悪化の一途をたどっています。

その収束の最高責任者は、安倍首相、安倍内閣です。
福島原発の緊急事態宣言はまだ解除されていません。
その中で、原発がもう動くんです。
原子力災害対策本部長は、安倍内閣です。安倍首相その人です。
内閣総理大臣にオールマイティの権限が与えられます。
それは、憲法で定められた私たちの生存権を第一に、
私たち国民の生活と安全を第一にするという約束のもとで
オールマイティの権限が与えられているんです。
それを行使せずに、全然働いていないのが、今の安倍さんです。
まず仕事をさせましょう。
でも、仕事をさせる前に本当に彼は憲法違反のことをずーっと積み上げています。
このことも知っておきましょう。
そして議論しましょう。
生活の中で話し合いましょう。

私たちがちょっとでも口を開いて、知ろうとし、いろんなことを知り、
どんなまずいことをしているのかということを知れば、
残念ながら私たちを騙そうとしている人は、去っていきます。
まずいなあ、と思って、だんだん力をなくしていきます。

私たちが正しく物事を知ることが大切です。
私たちの憲法というのは、国家権力が守るべき、国民側から与えている契約書です。
私たちは、この国の、ひとりひとりがこの国のオーナーです。
会社に喩えれば、本当にオーナー、社長さんです。
部下が悪いことをしとらんか、金を使いこんどらんかと、監視をする役割を、国民ひとりひとりが担ってます。
その権利を、その義務を果たすために、ちゃんと憲法上与えられているのが、
表現の自由であるだとか、思想信条の自由だとか、デモの自由だとかです。
皆さんが、私たちが、こうやって歩いたり、しゃべったり、楽しむこと、
こういうことを守るために、私たちにはそういう権利が与えられ、義務も持っているわけです。
いいですか?
憲法は、私たち今こうやって楽しんでいる、
この状態を守るためにある約束事で、この約束事は、私たちが国家権力に与えている約束事です。
守らなきゃいけないのは安倍さんです。
その使用人である安倍さんが、「わしが変える」って言っとんです。
これはもう憲法違反ですよ。
これを言ったこと自体でも憲法違反です。
皆さん、どうかこのことを忘れないように、よーく考えておいてください。

そして、自分の家庭、友達同士でも、しっかり話をしてください。
政治の話をするっていうことは、当たり前のことです。
むしろ、してこなかったほうが恥ずかしいくらいです。
海外に行った人はおわかりでしょう。
ドイツ、フランス、民主主義が進んでいる所は、政治の話をするのは当たり前。
むしろ、政治の話に参加しないということは、
自分たちの権利を守る気がないのね、っていう、そういうのが当たり前なんです。
だってそうでしょう?
私たちの権利を守るのは、私たち自身ですから。

ですから、ドイツ、私がホームステイしたときも、小学生くらいから、
当然のことながら、家族で、放送を見ながら、「あれどう思う」って
小学生のお子さんに意見を聞いて話をするのが当たり前。それが当たり前なんです。
議論をする、政治の話をする、これは、ひとりひとりの問題だからです。
私たちひとりひとりが、平和に生活していく、これを守るための私たちの権利であり義務です。

だから、恥ずかしがらずに、いろんな話をしてください。
そして、恥ずかしがらずに、いろんなことを知ろうとしてください。
それ自体が私たちを守ることになります。
そして、大事な私たちひとりひとり、家族、親戚を守るということが、
結局みんなを守っていくことになります。

広島から一番近い原発は、伊方原発。
もし、もうここで事故が起こったら、広島市民の人は逃げなさいっていうデータが、
規制委員会から示されています。

で、知ってても知らなくても、黙って認めてしまったら、
もう、私たちは、「わかりました。あなたの言うとおり逃げます」
っていうことを宣言したことになります。

反対しましょう。
私たちの生活よりも原発が大切っていうことはないです。

福井地裁の判決でも出ましたけれども、「人格権が最高に価値のあるものだ」、
これは、「原発より、産業より、経済より、人間の命が大事です」って言ってるんです。
当たり前のことです。
当たり前のことを、憲法はちゃんと「憲法違反」という形で表現してくれました。
だから、私たちも「憲法違反」と言えます。
原発は憲法違反ですよ。
今、堂々と、そう言うことができます。
皆さん、どうか、チラシをお配りしていますんで、よかったらご覧になってみてください。

◆哲野

2ヶ月前、福井地裁の判決が出ました。
福井地裁は、関西電力の大飯原発に、運転停止を命じました。
もちろん最終結論ではありません。
しかしながら、福井地裁の判決が言っていることは、きわめて重要です。
福井地裁の判決は、要するに、「大飯原発、あるいは、原発一般が、
放射能の危険という点において、絶対リスクゼロでないのならば、
これは、憲法13条および憲法25条に違反する。一言で言えば憲法違反である」、こう判決しました。

福井地裁の判決は、「原発は憲法違反である」と判決したことになります。
「原発は憲法違反である」、この判決は、きわめて重要な判決。
これは、英訳されて、世界中の人に、今、読まれています。
原発に反対する、きわめて重要な、理論的、法的根拠となるからです。

今まで、原発に反対する道義的、倫理的根拠は、たくさんありました。
しかし、2ヶ月前の、福井地裁判決は、これに、法的根拠を与えたわけです。
皆さん、福井地裁判決の結論、「原発は憲法違反である」、
この福井地裁判決の結論を、しっかり頭に入れておいてください。

繰り返します。
「原発は憲法違反である」、これが、福井地裁判決の結論です。
お騒がせしました。