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本通りでウォークを行いました

昨日(8月10日)、広島の本通りで、伊方原発についての広報と署名の呼びかけを兼ねたウォークを行いました。
午後3時に元安橋東詰を出発、本通り、金座街と歩いて折り返しました。
このHPを見て参加くださったと思われる方を含め、5人で歩きました。

広島市から100キロの四国電力伊方原発3号機が、全国の原発に先駆けて、まもなく再稼働されようとしています。

原子力規制委員会の行ったシミュレーションにもとづくと、伊方原発で福島原発程度の事故が起こった場合、100キロのところにある広島市の被曝線量は1週間で4ミリシーベルト、1時間あたりの空間線量率に直すと、40マイクロシーベルト/時となります。
防護服を着ていても、長くは留まれない放射線レベルです。
広島市は、「一時移転」対象地域となります。

「一時移転」と言いますが、広島市民は、生まれ育った、あるいは、先祖代々住み慣れた地を、永久に後にしなければいけなくなるということです。
一旦、原発過酷事故でこのようなレベルまで汚染されてしまったら、一生涯、いやそれどころか数百年間も、ここは人間の住める土地ではなくなってしまいます。

100万の市民が、どこに逃げるのでしょうか?
広島市がこの放射線レベルになるときは、呉市も、廿日市市も、もっとひどい状態になっています。
中国山地を越えて、島根に逃げるのでしょうか?
東日本に逃げるのでしょうか?

現在、「原発重大事故は起こる」ということが前提となっています。その上で、原発の再稼働を行おうとしています。
それで、原子力規制委員会は、原発の「規制基準」の決定・施行を急ぐのと並行して、6月5日には、「原子力災害対策指針」を決定・施行しました。

不条理ではありませんか?
なぜ、私たちは「重大事故は起こる」ことを前提としている原発とともに暮らさなければいけないのですか?
私たちには、「NO」と言う、権利と義務があります。

原子力規制委員会の「規制基準」は、安全を担保する基準ではありません。
伊方原発3号機は、現実に、非常に危険な原発です。

ウラン用につくられた原子炉で、熱エネルギーが格段に大きく、溶融点が低いプルトニウムを使用します。

使用済み燃料プールには、37万本以上の使用済み核燃料が貯蔵されています。
広島原爆で使用された核物質のおおよそ1万倍の核物質が、伊方原発の敷地内に存在しています。

厚さ1.3ミリの数千本の金属細管の中を放射能を帯びた高温・高圧の水蒸気が駆け巡っている「蒸気発生器」というアキレス腱を持っています。

その原発が、南海地震の震源域、中央構造線断層帯という大活断層の直近に建っています。

このようなことをかわるがわる呼びかけ、あわせて、広島市議会への伊方原発再稼働反対決議請願への参加を呼びかけました。

チラシを差し出すと手を引っ込める方も多かったのですが、特に、中年以上の男性が、多く関心を示しているような印象を受けました。
雰囲気ではなく、現実に、「やばい」ととらえる人は多くなってきているのかもしれません。
福島原発の現状を含め、現実に、日本は非常に危険なところに差し掛かっていると思います。

原田

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