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伊方原発再稼働反対ウォーク 報告と次回のご案内

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◇10月12日(土)
 第29回目の広島 元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース
 伊方原発再稼働反対ウォークの報告です。

今回は15:30にスタート。4人で歩きました。

今回は、広島市議会への請願署名用紙に、トリチウムについてのチラシ(広島2人デモ作成)を挟んで配りました。
http://hiroshima-net.org/yui/pdf/20131011_tori.pdf

このHPの「伊方デモチラシ」の欄の最後に掲載してあります。

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伊方原発は、2002年から2011年までの10年間に、なんと558兆ベクレルものトリチウムを海水中に放出しています。
2011年1年間だけで53兆ベクレルです。

事故を起こした福島原発が2011年3月以来27ヶ月間で放出したトリチウムの量は、東電の発表によれば、最大で40兆ベクレルですから、これに比べて、伊方原発が平常時に放出するトリチウムの量がいかに膨大なものであるかがわかります。

さらに、「558兆ベクレル」は液体の形で海水中に放出されたトリチウムだけの量であり、
これを上まわる量の気体トリチウムが大気中に放出されていると考えられます。
日本では、原発から放出される気体トリチウムの量は公表されていませんが、
カナダの原発(トリチウムを大量に発生させる重水炉)の資料から類推することができます。

「トリチウムが出す放射線は微弱なので人体に影響はない」と電力会社などは言い続け、「トリチウムは、トリチウム水として水と同じような形で摂り込まれるので、すぐに体から排出され、問題ない」といった解説を掲げているマスコミもありますが、これは「トリチウム安全神話」と言うべきものです。

今世紀になって、細胞に関する研究が進んできています。
その過程で、トリチウムが人体に悪影響を与えるしくみが明らかになりつつあります。
水素の同位体であるトリチウムは、細胞を構成する分子の中に、水素に代わって摂り込まれてしまいます。
これが危険です。

ウォークに参加してくださったじゃけぇさんは、「広島の人が伊方原発の再稼働を認めるということは、広島で築きあげてきたすべてのものを失ってもかまわない、と認めることです。」と話しました。

また、Mさんは、父親として「子どもに、原発と放射能汚染を残したくありません。」と話しました。

多くの人が、プラカードに目をやっていました。

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◇次回、第30回のウォークは、次の土曜日です。

10月26日(土)15:00~16:00
元安橋東詰めー本通りー金座街往復コース

です。
ぜひご参加ください!

10月12日(土) 伊方原発再稼働反対 本通りウォーク

10月12日(土)、伊方原発再稼働反対ウォーク を行います。

日時:10月12日(土) 15:30~16:30
コース:元安橋東詰ー本通りー金座街(折り返し)

*今回は、いつもと時間帯が少し違いますので、ご注意ください。

原発再稼働のための新規制基準適合性審査は、「原発苛酷事故が起こる可能性をゼロにすることは不可能だ」という前提で行われていることを、広く知っていただきたいと考えます。
また、伊方原発は、通常運転時にも膨大な量のトリチウムを大気中・海水中に放出しつづけているということを、広く知っていただきたいと考えています。

伊方原発の「新規制基準適合性審査」 着々と

原子力規制委員会の「新規制基準適合性審査」は、着々と進んでいます。
これまでの会合で、伊方原発が議題に上っているのは、
 7月16日(第1回)
 7月23日(第2回)
 7月30日(第4回)
 7月31日(第5回)
 8月1日(第6回)
 8月15日(第9回)
 8月21日(第11回)
 8月22日(第12回)
 8月28日(第14回)
 8月29日(第15回)
 9月10日(第17回)
 10月2日(第27回)
 10月3日(第28回)
の13回です。

大まかな流れを見ると、

第1回に、申請の概要説明が行われました。

第2回に、規制委員会側からの論点提出が行われました。

第4回、第6回、第9回、第12回、第15回、第17回は、「重大事故等対策の有効性評価に係る成立性」についての資料を四電が提出しています。第17回には、「緊急時対策所の改善について」、「中央制御室について」、「静的機器の単一故障に係る設計」について、という各資料も提出しています。

第5回、第11回は、地震・津波評価についての資料を四電が提出しています。第14回には、「伊方発電所地震動評価」を四電が提出しています。

第27回には、火山影響評価についての資料を四電が提出しています。

第28回には、「指摘事項に対する回答一覧」を四電が提出しています。「指摘事項」のうち、「有効性評価(重大事故等)」、「外部火災影響評価」についての資料を四電が提出しています。

原子力規制委員会「新規制基準適合性審査」
 ↓
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/

愛媛県上島町が伊方原発3号機の再稼働を認めない意見書を可決

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愛媛の伊方ネットから

愛媛県の上島町の町議会が、伊方原発3号機の再稼働を認めないよう国に求める意見書を可決したという、愛媛新聞の記事の切り抜きです。

10月1日の愛媛新聞のようです。

しかしこの記事が本当ならばこの意見書の理由はおかしいです。

規制基準そのものが、「安全ではない」と言っています。
つまり福島第一原発事故の原因究明は関係ありません。

網野

本通りでウォークを行いました

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▼9月28日配布
 伊方原発再稼働の反対決議を求める市民請願と署名活動 経過と報告
http://hiroshima-net.org/yui/pdf/20130928.pdf

みなさま

伊方原発再稼働反対の本通りウォークについて、しばらくご報告を怠ってしまい、申し訳ございません。

7月27日(土)(第24回)から、ウォークの中で、
広島市議会に伊方原発3号機再稼働反対の議会決議を求める請願署名の呼びかけも始めました。

8月10日(土)(第25回)、
8月24日(土)(第26回)、
9月7日(土)(第27回)、
9月28日(土)(第28回)は、
裏面を資料として見ることもできる請願署名用紙を配布しながら、ウォークを行いました。

いずれも、午後3時~4時、元安橋東詰を出発、本通り、金座街と歩いて折り返すコースです。

◇8月10日(土)(第25回)は、いつもの3人に加えて、
「結・広島」のHPを見て参加くださったと思われる方が1人、
後半参加してくださった方が1人、5人でのウォークとなりました。

◇8月24日(土)(第26回)は、雨模様でしたが、
お忙しい合間をぬってはじめて参加くださった方がパワフルに請願署名用紙を配ってくださり、
途中で慌てて追加したりしながら、約80枚を配布しました。
街の反応が非常に感じられました。

◇9月7日(土)(第27回)は、請願署名用紙に加えて、新しく施行された
「原子力災害対策指針」がチェルノブイリ、フクシマを上回る被曝強制であることを示したA4の資料を、
一緒に配布しました。
 ↓
第26回2013.9.7参考チラシ
http://hiroshima-net.org/yui/pdf/20130907.pdf

非常に関心が向けられていると感じました。
8月10日(土)にも参加されたNさんが、この回は、スピーチも少し行われました。

◇昨日、9月28日(土)(第28回)は、6人で歩きました。
請願と署名活動の経過と報告を書いたA4の資料を、一緒に配布しました。
 ↓
http://hiroshima-net.org/yui/pdf/20130928.pdf

みんながかわるがわるスピーチを行いながら歩きましたが、
じゃけぇさんとNさんのスピーチを次に貼り付けます。

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  • -じゃけぇさん

ご通行中の皆様、商店街の皆様、お騒がせしております。
月2回の伊方原子力発電所再稼働反対のデモを行っております。
原発に反対したい一心でそれぞれ個人が集まり、
皆さんに知っていただきたいことをスピーチしております。
毎回、チラシをお作りして、お配りしております。
原発問題について考える際に、ぜひ参考にしてみてください。

日本の原子力発電所は、事故を起こさないことが前提で稼働してきましたが、
福島第一原発で苛酷事故は起こってしまいました。
それからの日本の原子力発電所は、苛酷事故が起こる可能性があることが前提で再稼働されます。
広島から一番近い、四国にある愛媛の伊方原子力発電所は、
今止まっている原発の中で、再稼働最有力候補となっております。
もし、私たちの住む広島から一番近い伊方原子力発電所で、
福島で起こったような苛酷事故が起これば、
私たちは広島に住めなくなってしまいます。

伊方原子力発電所再稼働を容認することは、
広島から一番近い伊方原発で事故が起こってもかまわない、
事故が起こったら広島で築き上げてきたものすべてを捨てて
避難してもかまわないと言っているのと同じです。

広島市議会に、伊方原子力発電所再稼働反対の決議を求める請願を、今月17日に提出しました。
26日に、請願の審査が行われました。
請願者が、「伊方原発再稼働の問題は、広島市民の生存権・生活権の問題であり、
広島市議会の役目は、広島市民の生命・健康・財産を守ることである」と訴えたのに対し、
広島市当局は、「伊方原発再稼働は、エネルギー問題であり、
これから国がエネルギー政策を見直していく中で原発再稼働の問題を考える」と対応しました。

これは、請願の内容とポイントがずれています。
原発事故の不安を訴えているのに対し、その不安への考慮がまったくありません。
生存権・生活権の問題であると訴えているのに対し、
原発問題はエネルギー問題であると広島市当局は答えました。

伊方原発再稼働反対の決議をあげてもらうまで、
私たちは反対決議を求める請願を継続していきます。
現在この誓願にご賛同いただける方は、1541名となっています。
ご署名は、この活動を継続している間、ずっと受け付けております。
伊方原子力発電所再稼働反対に賛同いただける方は、ぜひご署名のご協力をお願いいたします。
今日お配りしているチラシと一緒に署名用紙もお配りしております。
ぜひお手にとってご覧になってください。

  • -Nさん

日本の電力は足りています。
今年の猛暑の中で、節電警告は一回も出ておりません。
去年よりはるかに暑く、長い夏でした。しかし、節電の警告は出ませんでした。
なぜかというと、去年までの電力不足は、嘘だったからです。

将来の電力確保のために原発を再開したい、
新エネルギーはまだ先のことだ、と言われていますが、
現に、日本の三菱重工は、従来、天然エネルギーからの電力交換率が40%だったものが61%に、
技術革新で向上させました。
また、アメリカのGEは、40%から62%に電力交換率を高めました。

ちなみに、原子力発電で出す熱は、33%しか電力に交換されていません。
余った使いきれない熱で7℃高くした排水を、海に垂れ流しています。

GEは、従来の40%から62%に電力交換率を改善した発電所を、
世界で3,900基建設して、しかも東芝と組んで日本へ売り込みを図っています。
すなわち、もう、原子力発電を再開する必要はまったくありません。
火力発電の技術革新はそこまで進んでおります。

しかし、電力会社は、政治勢力と組んで、原発を再開したいがために、
このような事実を極力隠そうとしています。

これは、反原発団体だけではなく、日本の三菱重工、世界のGEが、
すでに、原子力発電から軸足を火力発電に変えたほうが、企業の倫理からして得だと見極めたわけです。
よって、ほんとうはもう、原子力発電というのは時代遅れです。

天然ガスの電力交換率を40%から62%に高めるということは、
電力の発電コストを3分の1下げる、
また、二酸化炭素の排出量を3分の1減らすということです。
従来、火力発電は二酸化炭素を出すし、燃費が高いから非効率であると言われてきたことを、
今のGEと三菱重工は完全に解消しています。

「とにかく原発を使いたい」という日本の旧勢力の力が、そういう日本の進歩を妨げています。
原子力発電は、危ないだけでなく、必要ありません。
脱原子力は、日本の国民の生活を改善し、将来産業力を高めるものです。

原発を使いたい勢力は、今度は、電力料金を値上げするという手段に出てきました。
しかしこれも、値上げの必要はありません。
原発を再開するよりも、新しく改善された火力発電を用いたほうが、
将来的にも有利であるということが、はっきりと証明されております。
ただ報道機関や政府や電力会社は、これを極力隠そうとしているだけです。

現状で、電力は足りています。
将来に向けても、自然エネルギーにつなげるということで、火力発電も十分に改善されております。
したがって、まったく原発再開の必要性はありません。

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たとえ原発がなくては電力供給がきびしいという状況があったとしても、
住民の生存権を侵す原発再稼働は容認できない、と考えます。
しかし、原発がなくては電力供給がきびしいという状況自体も、無いということです。

原田

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